うさぎ、モグラ、ねずみともによく知られている動物です。
うさぎは特にペットとしても親しまれていますね。
みんな同じ小型哺乳類ですが、その違いは何なのでしょうか。調べてみました。
うさぎの特徴
南極を除く世界中に生息しています。日本在来種はたったの3種で、森林、草原、農耕地で生活する草食性です。
足の裏全体に毛が生えていて、ジャンプしても音が出ないようになっています。
家畜化されたアナウサギは耳が長く、ノウサギは短いのが特徴です。
ちなみにピーターラビットはアナウサギです。
モグラの特徴
肉食性です。日本以外ではアジア、ヨーロッパ、北アメリカにもみられます。
地下から地表で生活し、主に昆虫、ミミズやクモを食べます。
前足が大きく、穴を掘るのに適した長いかぎづめがついています。
ねずみの特徴
世界中にさまざまな種類がみられます。
繁殖力が強く、肉食獣や猛禽類の餌となるため、生態系を支えるのに貢献しています。
森林、草原、農耕地のほか、水辺、都市、人が住む場所などあらゆる所で生活します。
餌は植物の種子、果実をはじめ昆虫や軟体動物を食べるものもいます。
前足は人間の手と似ていて、食べ物を持って食べます。
うさぎとねずみの違い
大きな違いは3点あります。
うさぎはものをつかめませんが、ねずみはつかむことができます。
そのため、うさぎは食べ物に直接口をつけて食事をし、ねずみは前足で持って食べます。
2点目は切歯です。
切歯とは、前方中央部に生えている歯のことです。
いわゆる前歯のことですね。うさぎは上下で6本の切歯があり、上部の切歯は前後に2対生えています。
一方、ねずみの切歯は上下で4本あり、上部の切歯は1対です。
最後の点は指です。
うさぎの前足が5本指、後足が4本指であるのに対して、ねずみでは前足が4本指、後足が5本指です。
モグラとねずみの違い
大きな違いは、モグラはトンネルを掘って地中で生活し、ねずみは地上や樹上で生活していることです。
モグラは目が小さく、尾が短いのに対して、ねずみは目が大きく、尾が長くなっています。
また、もぐらは前足も後足も5本指です。
前足の方が横に大きく、土を掘るのに役立ちます。指は短いですが、その分長くて頑丈な爪がついています。
まとめ
それぞれが、自分たちの生活に合わせて個々のスタイルを完成させてきたようです。野性のねずみは、天候が悪いときの避難場所や餌の隠し場所としてモグラの掘ったトンネルを利用させてもらうこともあるようです。別々の生き物でも、そうやって出会うこともあるんですね。