関節ネズミというネズミの名前がつく足の病気があるそうです。
なぜネズミの名前がつくのか、ネズミが関係あるのか、またどういう病気なのかを今回は調べてみました。
間接ネズミとは
通称は関節ネズミと呼ばれていますが、正式名称は関節内遊離体といいます。
骨や関節軟骨の一部が何らかの原因で剥がれ落ち、関節の隙間に入り込むことで痛みが発症します。
剥がれ落ちた破片は、関節の広い空間にある場合には痛みがでませんが、狭い所に挟まったり、引っかかったりすると強い痛みがでます。
逆に、そこから破片が移動すると一気に痛みが無くなります。
痛みが無くなったことで完治したと思われがちですが、破片は残ったままなので痛みを繰り返します。
長く放置していると、正常な骨や軟骨などを傷付けてしまい変形性関節症を引き起こしたりもします。
なぜネズミが病名につくのかというと、破片がちょろちょろ動いて症状を引き起こすことからこの名前で呼ばれるようになりました。
基本的な検査はMRIやレントゲンで行われます。
関節ネズミがよく起こる場所
肘→野球をやっている人に多く症状が出やすい部位です。
野球肘と呼ばれるぐらい有名なスポーツ障害です。
ジュニアに多く、成長期の骨に障害が出るために、骨変形も合併する場合もあるので要注意です。
いきなり発症するのではなく、徐々に発症するので少しでも肘に違和感を感じ始めたらメディカルチェックを受けることをお勧めします。
足首→捻挫だと思いがちですが、実際に診察してみると骨が剥離骨折している場合が多いです。
足首を使うサッカーやバスケットボールをやっている人に多い部位です。
最初は痛みがほとんどないですが、症状が進むと足首が腫れたり体重をかけると足首が痛みます。
もっとひどくなると足首を伸ばしたり曲げたりすることができなくなってしまいます。
まれに両足なる場合もあります。
捻挫を繰り返すことで足首の関節ネズミになりやすいとも言われています。
膝→30代半ば~50代に多い症状です。
激しい痛みが起きるロッキングと呼ばれる現象が起きます。
ロッキングとは激し痛みのあとに、膝が動かなくなる症状です。
膝が曲がらなくなるので、歩行困難になります。
このロッキングは半月板の軟骨組織損傷が原因でおき、その破片が関節に挟まることでおきます。
イメージ的にはドアに物が挟まって動かない感じです。
ロッキング現象が起きた場合は、ゆっくりと膝が曲がる方向へ何度か動かしていきます。
何度か動かしているうちに外れるので、その後病院へ行きましょう。
まとめ
調べていくうちに、ネズミと病名につくものの本物のネズミとは全く関係がないことが分かりました。名前の由来も驚きです。また手術をした場合、元の状態に戻るには半年はかかるそうです。手術した部分のつっぱりやしびれなど後遺症も多少あるそうなので、リハビリをしっかり行うことが大事とわかりました。成長期のお子さんにとっては将来に影響をするかもしれない病気なので、怖いと思いました。