ネズミは、意外と短命なことで知られています。

なぜいつもあんなにちょこまかと動き回る必要があるのでしょうか?

ネズミの心拍数と寿命との関わりについて、紹介していきたいと思います。

ネズミの寿命と長い心拍数に関連は?

実験動物として研究室で飼育されているマウス(ハツカネズミ)。

実験用のマウスは、アルビノ(無色素)型がふつうで、毛は真っ白、つぶらな眼は赤色をしています。

体長は7、8センチほど。体重は40g~50gくらいしかありません。

マウスは1分あたりの心拍数は平常時で300回くらい、興奮時には700回近くにも達します。

呼吸数も多く、1分間に60回から200回くらいも息をしています。

平常時のヒトでは、呼吸数17~18回/分、心拍数60~70回/分くらいです。

一般に小動物は小さければ小さいほど、呼吸数、心拍数が多くなります。

その理由は体表面積と体重と関連が見られます。

小動物は小さく見えますが、単位体重あたりの体表面積は大きいのです。

マウスは、体重はわずか40gだが、身体が直径7㎝の球体だと考えます。

すると、その表面積は、約150㎠、単位体重あたりで考えると、3.8㎠/gとなります。

熱を生産する細胞の数は、だいたい体重に比例します。

熱の生産、すなわち、酸素を取り入れて、摂取した栄養素を燃やす作業で、熱が発生します。

そこで血液が温められ、その熱は全身に運ばれます。

ネズミ 寿命 長い 心拍数

体重が重ければ、それだけたくさんの熱を生産できます。

一方、体重あたりの体表面積が大きいと、細胞の生産する熱が外へ逃げやすくなってしまいます。

つまり、体重あたりの体表面積が大きいと、体温を維持のために、多くの熱の生産が必要になります。

マウスは小さな身体の割に体表面積が大きいので、いつも熱を生産し続ける必要があります。

しかし、単位時間あたりの呼吸数が多いということは、命をすり減らすことにつながります。

酸素は燃焼のために必須ですが、同時に活性酸素は細胞成分を酸化し、損傷やダメージを与えます。

その結果、マウスの寿命は短く、およそ2年です。

マウスは必死に呼吸と拍動を繰り返し、その生を急ぎ足で駆け抜けていきます。

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まとめ

ネズミがせかせかと動き回るのには、熱の収支を維持していくためだったんですね。

こんな理由があるとは、思いもしませんでした。

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