ネズミに咬まれるようなことはあまりないとは思います。
しかし、もしもに備えて、咬まれることでもたらされる恐ろしい病気を3つ紹介したいと思います。
どの病気も特徴的な症状が見られますので、海外旅行に行かれる方は参考にされてください。
ネズミに咬まれ、血を伝い感染する怖い3つの病気とは?
1つ目は、ツツガムシ病です。
ダニの一種であるツツガムシが持っている病気で、寄生したネズミに咬まれることで感染します。
1週間から2週間高い熱が続き、激しい頭痛や腰痛を患います。
赤い発疹が体にできる特徴的な症状が見られます。
治療が遅れると意識不明となり、発症から3週間程度で亡くなることもあります。
2つ目は、鼠咬症(そこうしょう)と呼ばれるものです。
ストレプトバチルスや鼠咬症スピリルムなどの病原菌を持ったネズミに噛まれると発症します。
噛まれてから7日から10日ほどで傷跡が赤く腫れ上がり、体中に暗紅色の発疹が現れます。
高熱、頭痛、関節痛が数週間繰り返される場合もあります。
特に関節痛は耐えられないほどの痛みをともなうと言われています。
3つ目は、ハンタウイルス感染症です。
ハンタウイルスによる感染症の1つで、現在、日本では見られない疾患です。
宿主であるネズミの海外からの流入も考えられ、国内においても警鐘が鳴らされています。
糞尿や唾液中にウイルスを排泄し、その飛沫が感染源となって空気感染、経皮(咬傷)感染を起こします。
感染後の潜伏期間は一般的には2週間。発熱、頭痛、筋肉痛、関節痛、嘔吐、下痢などの症状が見れます。やがて急激な呼吸不全にいたります。
近年発見されたばかりのウイルスが原因で起こるため、有効な治療法がないのが心配なところです。
まとめ
ネズミに咬まれて、血液を通して感染する病気は3つあることが分かりました。
その中でも、最近発見され有効な治療法が見つかっていない、ハンタウイルス感染症には注意が必要です。
もしネズミに咬まれて、異常が見られた場合は、すぐに病院で診察を受けることをおすすめします。