コウモリとネズミはともに哺乳類に属しますが、どうして現在のような姿になったのでしょうか。

両者の進化について調べてみました。

コウモリの進化と変化

コウモリ類は手の骨が長くなり、手と体側の間に飛膜が発達したために、自由に飛ぶ能力を得ました。

コウモリの翼は手に該当し、ちゃんと5本の指もそろっています。

そのため、飛行するだけではなく、虫を包み込むようにして獲ることができます。

夜行性で、昼間は主に樹洞(木にできている穴や洞)で睡眠をとります。

かつて森林が多かった時代には1年中この樹洞で生活していましたが、森林破壊が進んだ現在では、出産、育児などの際に家屋や洞穴を使用するコウモリも増えています。

食虫性であるため、冬は餌をとれず、冬眠することによって生きのびてきました。

冬眠している数ヵ月間は低い代謝を維持するため、長生きする一因ともなっています。

ネズミやモグラが1~3年の寿命であるのに対し、コウモリは10年以上生きることができます。

闇のなかで餌を探すため、超音波を発して、反射する様子から獲物の位置や進行速度などを測ります。

この方法をエコーロケーション(反響定位)といいます。

コウモリの赤ちゃんが生きのびる工夫

コウモリは出産・育児の際もさかさまになっているものが多いです。

生まれた赤ちゃんは母親のお腹に自分でしがみつきます。

その際、赤ちゃんがうっかり落っこちてしまわないように、母親のお腹にはおっぱいのほかに擬乳頭とよばれるにせもののおっぱいがついています。

普段、赤ちゃんは手足でお腹にしがみつき、擬乳頭を口にくわえることによって体を固定しています。

ネズミの進化

現存するネズミ類の共通の祖先に近いものとされているのが、パラクリケトドンとよばれる動物です。

漸新世前期約3500万年~2900万年前のヨーロッパに生息していました。

現在のネズミとほぼ同じ姿をしていますが、臼歯の噛み合わせ面には原始的な特徴が残っていたとされています。

コウモリ ネズミ 進化

ネズミは小型化した?

祖先のネズミ類に比べると、ネズミは小型化してきました。

哺乳類は大型化するものが多いので、まれなケースといえるでしょう。

寿命は1~2年ですが、短いサイクルでどんどん子どもを生むことによって子孫を残してきました。

つまり、ネズミが長年生きのびてきた秘訣は小型化と多産にあるようです。

小型化することによって、狭いすき間でも生活することができるようになり、生活空間を見つけるのに苦労せずにすむようになりました。また、少量の食べ物で生きていけるため、わずかな食糧でも多くの子どもを育てることができます。

さらに体が小さいとわずかな物陰にも入り込めるため、天敵に捕まりにくいという利点もあります。

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まとめ

オオコウモリに分類される大型のコウモリのなかには、冬眠せず、超音波も出さないコウモリもいるようです。日本では1属3種が記録されているオオコウモリですが、そのうちの1種は絶滅しています。ネズミの戦略は至ってシンプルですが、効果的ですね。

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