人間とネズミ、見た目も、大きさもまったく違い、共通点を見出すことはできません。

では、両者における目に見えない遺伝子情報はどうでしょうか?

実は、2002年にこれに関する報告がされ、今回はそれを紹介していきたいと思います。

人間とネズミのDNAにおける共通点は?

日米欧の国際共同チームは2002年、ハツカネズミのゲノム(全遺伝情報)の解読完了を発表しました。

ハツカネズミは、医薬品開発の代表的な実験動物として使われ、マウスと呼ばれています。

マウスの遺伝子は人間と80%が共通していることが判明しました。

解読結果によると、DNA(デオキシリボ核酸)の塩基配列数は人間より14%少ない約25億でした。

これは、ゲノムの大きさを表しています。

医薬品開発などに役立つ遺伝子は、人間の遺伝子と80%が同じで、残りの約20%も類似していました。

まったく異なる遺伝子は、なんと約1%でした。

人間 ネズミ dna

解読は米ワシントン大学、英サンガー研究所などが実施し、理研は遺伝子の特定作業を担当しました。

全体の遺伝子の数は「たんぱく質を作らないものを含め4万数千から7万程度」(理研)と推定しています。

これを受け製薬会社は、「病気の原因解明が加速し、医薬品開発の期間短縮にも役立つ」と歓迎しています。

遺伝情報を手がかりにしたゲノム創薬を本格化していきます。

例えば、ガンの原因となる遺伝子が分かった場合、人間と共通する遺伝子をマウスから見つけ出し、その遺伝子を欠いたマウスなどを使って詳しく研究します。

こうした原因遺伝子の働きを抑える薬もマウスを使って試すとができます。

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まとめ

人間とマウスの遺伝子と同じ部分、似ているところがあり、これらを医薬品開発に生かすことができます。ますますこれからの研究に期待することができます。

あの実験に使われているハツカネズミとヒトとの間に、こんな関連があったとは驚きでした。

こうやって地道な作業を行って、日々医療は進歩していくのだと改めて思いました。

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